ゲームボーイ基礎知識
GBDKによりゲームプログラミングを行う前に、ゲームボーイのハードウェア仕様について知っておく必要がありますので、このページで少し紹介します。
ゲームボーイのハードウェア仕様をこうやってまとめてみると、技術の進歩という言葉の重みに驚かされるばかりです。
8ビットCPU
ゲームボーイには、「Z80」という8ビットCPUが搭載されています。
Z80は、1976年に米国ザイログ社が発表したCPUで、1980年代の中頃までは、パーソナル・コンピューターのCPUなどに使用されていたそうです。
ゲームボーイに搭載されるZ80(互換)は、クロック周波数が4MHzとなっており、現在主流となっているCPUと比べたらものすごく低スペックとなります。
更に8ビットCPUということで、1度に処理できるデータ量が少なく、出来ることが限られます。
そのため、現在において、8ビットCPU向けのプログラムを作成するメリットはひとつもありません。
しかし、いろいろと制限を受けながらも、トリッキーなコーティングにより一見不可能と思えるプログラムを作成することが、魅力であり、メリットと言えると思うのです。
カートリッジ
ゲームボーイはカートリッジ(ロムカセット)と呼ばれる装置を記憶媒体として使用しています。
カートリッジの中にゲームプログラム等の情報を保存し、カートリッジを交換することで、異なるゲームが動作するといった仕組みです。
市販されているゲームタイトルに使われているカートリッジはRead Only Memory(ROM)が採用されているため、記憶されている情報の読み込みだけができ、別のデータで上書きするといったことはできません。
容量は256kビット〜8Mビットまでのものがゲームボーイで使われていました。
補足:カートリッジには、セーブデータを保存する領域として、データの読み書きが自由にできるRAMも搭載されています。
ディスプレイ
画面解像度は160×144ドットと低解像度となっており、表示される絵は非常にカクカクしています。
色は4階調モノクロとなっています。
つまり白から黒までの色の濃さ4色で絵を表現します。
このような仕様であるため、絵による表現はものすごく制限されます。
サウンド
ゲームボーイにはスピーカーがひとつしか付いていないため、モノラル再生となります。しかし、実際はステレオであり、ステレオイヤホンを付ければ、ステレオ再生されます。
モノラルパルス波2ch + 波形メモリ音源1ch + ノイズ1ch
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