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GBDK基礎知識

ゲームボーイのゲームタイトルはゲームメーカーが開発するのが通常ですが、GBDKという開発キットを使えば個人でも開発することが可能です。

GBDKとは、Gameboy Developers Kitの略称で、ゲームボーイソフトの開発を支援するツール群(開発キット)のことです。

GBDKを使えば、個人のパソコン上でゲームボーイのソフトを作成することができます。
更に、ブランクカートリッジと呼ばれるデータが何も入っていないカートリッジに、作成したソフトを書き込めば、ゲームボーイ上で動作させることが可能です。


私がGBDKの存在を知ったのは2005年で、身分は大学生のときでした。
GBDKの存在を知ったとき、「自分でゲームボーイのソフトが作れるのか!」と、かなりの衝撃を受けたものです。

C言語

GBDKを使った開発は、すべてC言語で行うことになります。
しかし、WindowsやUnix系OSのソフトを開発するときとは同じC言語での開発でも少し勝手が違うところがあります。

GBDKの中には、ゲームボーイ開発用のライブラリ群が用意されており、ソフト開発はそのライブラリ群を呼び出すことで、進めていくことになります。

これらのライブラリ群は当然、「Visual C++」や「Borland C++」といった開発環境には含まれていません。

しかし、基本は同じなので、C言語が書けるのならばすぐに取り組める内容です。

クロスコンパイラ

プログラミングをすることによって作成されたプログラムは、どんな環境でも動作するわけではありません。

ここで言う「環境」とは、あるコンピュータを構成するハードウェアやソフトウェアの組み合わせのことを指しています。

例えば、C言語で作成したWindows上で動作するプログラムが、Xboxでも動作するのかと言いますと、もちろん動作しません。

これは、パソコンのDVDドライブにXboxソフト(DVDメディア)を挿入しても、動作しないのと同じです。

通常、Windows用に作成されたプログラムはWindows上でしか動作せず、Xbox用に作成されたプログラムはXbox上でしか動作しないのです。

これはもちろんゲームボーイソフトに対しても同じことが言えます。

では、どうやってパソコンからゲームボーイ用のソフトを作成するか……

それは、ソースコードをコンパイルするときに「クロスコンパイラ」と呼ばれるものを使うのです。

GBDKには「lcc」というクロスコンパイラが含まれています。

クロスコンパイラとは、開発環境とは異なる環境で実行可能なプログラムを生成してくれるソフトウェアのことです。

つまり「lcc」を使うことにより、パソコン上からゲームボーイ用のソフトを作成することができ、そのソフトをゲームボーイ上で動作させるといったことができるのです。

 
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